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イヌと音楽
昨年の春にお別れした愛犬RODE(ローデ)
ポーチュギーズウォータードッグという少し珍しい犬種です🐕🦺
性格は大人しく、穏やかで、優しい子でした。
人に吠えたことは一度もありません。
RODEという名前は大好きな作曲家からいただきました。
Violinの練習曲集は有名な「カイザー」から始まり、次に「クロイツェル」に進みます。
そこから先の練習曲集には色々な選択肢があるのですが、私の恩師は
「RODE、24のカプリスを買ってくるように」
と高校生の私に指示。
(私はなぜか練習曲が大好きで、試験の課題曲そっちのけでそちらばかり弾く困った生徒でした)
試験前のホームレッスンでいつも通りセブシックやクロイツェルを譜面台にいそいそと出すと
「試験の前にんなもん弾いてる場合かー⚡️」
と落雷を受け、すごすごとレッスンバッグに楽譜を引っ込めていました…
さておき、
我が愛犬RODEは音楽が好きだったか?
というと、結果は好きでも嫌いでもなく。
私がViolin、Piano、celloをびらびら何時間でも弾いていようが
友人が来てアンサンブルをじゃんじゃん弾いていようが
生徒さんのレッスンをしていようが
(※イヌ好きな生徒さんに限り、RODEが手術後など目が離せない時はレッスンに同席させていただいておりました)
誰がなにを弾いていても我関せず、心ここに在らず
グランドピアノの下はタイルなのでひんやりと冷たく気持ちいいのでしょうね、夏はそこでいびきをかいて寝ていました。
私がレッスン室に不在時(生徒さんに練習室としてお貸ししている時など)も見向きもしません。
ところが
年に一度だけ、釘付けになる日があるのです。
それは『調律師さんが来る日』
レッスン室のガラスドアの前に仁王立ちになり、時に座り、じーっと中の音を聞いているのです。
「おもしろいの?笑」
と伺っても調律師さんの弾くPianoに全集中、無視される私。。
わたしは子供の頃、年に2回来る調律師さんのお仕事が不思議で仕方なく、決してお邪魔しないという約束で、傍らで調律を聞かせていただいてました。
少しづつ変わってゆく音、
調律師さんならではの軽やかな音階、
3度、5度と移ろう和音が面白く、じーーっとおとなしく聞いていました。
私あなた産んでないけど、遺伝した?


